浮草雑記帖

暮らし。からだとこころ。自然。

三島へ① 瀧川神社

先週、熱海の実家に帰ったついでに三島大社へ行ってみようかと思いついた。

大昔の高校生時代、三島の学校へ通っていたので三島大社のことはよく知っているような気がしていたけれど、なにしろ30年以上も前の話なので、いちおう下調べ。

大社のことを調べているうち瀧川神社という瀬織津姫をお祀りしている神社を見つけた。駅から離れた場所にある小さな神社ながら注目を集めているらしい。三島にそんな場所があるとは全然知らなかった。ひっそりと佇む奥宮が好きなので、さっそくここにも行ってみることに。

三島駅からバスに乗り、小高い場所にある住宅街を上っていく。ところが事前に調べた最寄りバス停がいつまでたっても現れない。そのまま終点に着いてしまった。違う路線に乗ってしまったのだろうか?バスを降りてスマホの地図アプリで現在地を見てみると、瀧川神社からはだいぶ離れてしまっている。しかし歩けない距離ではなさそうだったので、神社までぼちぼちと歩くことにした。

地図に従って大きめの道路を歩いていくと突然右側の細い小道に誘導され、竹やぶの中へ。細い歩道を下っていくと今歩いてきた住宅街と全く違う、里山風景が広がっていた。

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いきなり別の世界に迷い込んだようで、なんだか胸が高鳴る。

この歩道から少し離れたところを見渡すと、小さく鳥居が見えた。あそこだ!

鳥居を目指して歩いていくと、一台の車が神社へ続く細い道を慎重に徐行していた。追い越して先へ進むと先ほどの鳥居が現れた。

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緑を背負っているような鳥居。この姿を見ただけで特別な場所という気がしてしまう。

 

御神体の瀧とお社。

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前日にこの場所をよく知る方から、川の側まで下りてみるとまた印象が大きく違いますよ、とアドバイスいただいていたので、川の近くに下りてみた。

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わずかな距離でしかないのに、たしかに水際から見ると印象が変わる。

言葉でうまく言えないのだけど、清冽な水の気を感じるというか・・・。

じーっと瀧から落ちる水を眺めていると、ときおり暖かい空気を感じたりもする。

いつまでも眺めていたい気持ちになったが、注目の瀬織津姫の神社とあって平日の午後にも関わらずひっきりなしに参拝客がやってくる。いつまでもひとり居座っているわけにもいかず、また来ますとご挨拶して神社を出た。

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